リハビリテーション部は当院の理念である「良くして帰す、そして支えるリハビリ」を目標に、住み慣れた自宅、地域で末永く暮らせる様に、リハビリテーションを提供しております。又、地域密着病院であることを常に意識し、地域との連携にも力を入れております。これからも患者様とともに生活を考え、人生をも一緒に考えていけるリハビリテーションを提供できるように日々精進してまいります。
理学療法士(PT)とは…
理学療法では病気・けが・寝たきりなどによって身体が不自由になった方々に対して、基本的な動作能力(起きる・立つ・歩くなど)の回復を図るために関節可動域練習(関節の動きをよくする)や筋力増強練習(筋肉を強くする)などの運動を行います。他に電気刺激療法や温熱療法なども行います。
また脳卒中患者様には早期からの装具療法を行い、最新の科学的根拠に基づいたリハビリテーションを患者様に提供できるよう日々研鑽に励んでおります。また近年、ボツリヌス療法(ボトックス療法)後のリハビリテーションにも力を入れております。
作業療法士(OT)とは…
患者様が再び"その人らしい主体的な生活"を取り戻すことが出来るように、その方々に合った「作業」を用いてリハビリテーションを行います。この「作業」には、日常生活に必要な着替えやトイレ、お風呂、家事の練習や、余暇活動および趣味的活動などが含まれます。作業療法とは"心と体のリハビリテーション"です。また栄養状態を考慮した筋力トレーニングを行うなど、栄養科との連携も近年力をいれております。
言語聴覚士(ST)とは…
脳の病気により上手く話が出来ない・上手く動けない・記憶が出来ない・上手く声が出ない・上手く飲み込めない等の障害に対して評価、訓練、治療をさせて頂きます。 当院では食事を楽しみとしておられる方々が多いため、摂食・嚥下機能訓練(食べる・飲み込む練習)に力を入れて支援しております。
患者さんから選ばれる回復期リハビリテーション病棟をめざして
2000年に開設した回復期リハビリテーション病棟は年々増加しています。当院回復期リハビリテーション病棟は2013年度より開設し、施設基準Vから施設基準Tを取得できる病棟へと成長してきました。しかし、現状で満足することなく、患者さんに選んで頂ける病棟作りや職員教育を担っていく事がセラピストマネジャーの役割であると感じおります。
回復期リハビリテーション病棟は、様々な職種が集まる医療機関です。それぞれの養成校によるカリキュラムを終了し、卒業した専門職の集まりです。
一つの職種だけで、患者さんに介入することは難しく、多職種連携は重要です。
多職種での連携強化や改善、どうすれば患者さんがその人らしく退院後も生活できるのか、その様な事を日々模索しております。
多職種連携を上手く進めるために、当院としては院内研修の充実、軒下カンファレンスの充実など、部署が異なる職員同士の会話がしやすい状況を強化しています。
入職した当初などは、どうしても近い考えを持つ同職種で固まってしまうことが多くなり、患者さんを一つの方向でしか介入できないことがあります。
今後も多職種との職種の壁を越えて、多方面から意見交換ができる環境を今後も構築してまいります。

回復期セラピストマネージャーとは…
一般社団法人回復期リハビリテーション協会が主催する認定資格です。
入院患者さま及びその家族さまに対する質の高いリハビリテーションサービスの提供は当然のこと、人的・環境的リスクに関するリスク管理及び多職種との協働、さらに病棟運営に寄与し組織管理を実践できる回復期リハビリテーション病棟セラピストマネジャーとしての PT・OT・ST を育成する。
患者さんに選んでいただける病棟づくりや職員教育を担っていくの事がセラピストマネージャーの責務です。

セラピストマネージャー 梅田

・回復期リハビリテーション病棟協会:http://www.rehabili.jp/
・セラピストマネージャー概要:http://www.rehabili.jp/licencse/seramane2.pdf